茨城県近代美術館「手塚治虫展」感想!”好きを仕事に”40年やりきった努力の天才だった

 

2019年6月15日〜8月25日まで、茨城県近代美術館で展示されている「手塚治虫展」を見に行きました。

私は、学生時代から「火の鳥」「ブッダ」などの作品が大好きで、茨城に展示がくると知りいてもたってもいられず、タイムリーに足を運んでしまいました!

手塚治虫さんの人生・作品にふれて、情報発信者としてめちゃくちゃ勇気をもらえました。もう偉人ではありますが、今まで手塚作品に触れたことのない人にも、魅力を少しでも伝えられたらと思います!

 

 

手塚治虫さんの生涯。キャリア選択に悩んだことも….意外!

超ざっくり手塚治虫さん略歴!

・1938(昭和3)年に大阪府豊中町で生まれる。

・1937(昭和12)年、9歳で最初のマンガ「ピンピン生チャン」を描く。背が低くて同級生からからかわれていて、どうしたら勝てるのか考えた時に、漫画だと思ったそうです。

・1939(昭和14)年、11歳で「フクチャンと魚釣」というマンガの中に初めてヒョウタンツギが登場。

ー少年時代は、昆虫の絵やヒゲオヤヂが出てくる漫画などを描く。

ーその後もつぎつぎと漫画・単行本の習作をうみだす。

・1944(昭和19)年、16歳で仁川の一里山健民修練所に入所、腕が水虫にかかり出所。医者とはすごい職業だとしみじみ思ったそうで、この時、医者になろうと決意する。

・1946(昭和21年)、18歳でマンガ家・手塚治虫デビュー作の四コママンガ「マアチャンの日記帳」の連載が『少国民新聞(のち毎日小学生新聞)大阪版』で始まる。

・1947(昭和22年)、19歳で酒井七馬原作の長編マンガ「新宝島」刊行。版を重ね四十万部を売り尽くす。この”赤本”と呼ばれる単行本をきっかけに、関西で手塚の名が一躍有名に。

・1950(昭和25年)、22歳で「ジャングル大帝」を『漫画少年』に連載することになる。

・1951(昭和26年)、23歳で大阪大学医学専門部卒業。翌年、医師国家試験にパス。

ー医者になるか、漫画家になるか、自身のキャリア選択に悩み、漫画家になることを決意する

ーその後、鉄腕アトム連載開始、虫プロダクション設立、アニメ制作などどんどん事業を拡大。長者番付画家の部トップ、受賞多数。

ースランプ、45歳の年に虫プロ商事倒産。

・1975(昭和50)年、47歳で「ブラック・ジャック」で、第4回日本漫画家協会賞特別優秀賞受賞。

ー翌年、手塚プロダクションが高田馬場に移転。(その後また移転したが、記念として駅前に手塚キャラクターの壁画が残る)

・1989(平成元)年、胃がんのため没。享年60歳。

参考サイト:手塚治虫オフィシャルサイト

 

恐縮ながらも、めちゃくちゃざっくりまとめますと….

・小さい頃からマンガを書くのが大好きで、戦時中・戦後もバリバリ描き続ける。
・途中で医者になるかマンガ家になるか迷ったけど、「好き」という理由で漫画家になる。
・時代の寵児となり瞬く間に名を轟かせる。
・「ジャングル大帝」「鉄腕アトム」「リボンの騎士」「火の鳥」など数々の不朽の名作をリリース。
・だが冬の時代もあった。虫プロ商事はいちど倒産している。
・その後、スランプを乗り越えて「ブラック・ジャック」「ブッダ」などを発表。
・亡くなるまで40年ずっと現役だった。

こんな感じです。

 

有名な話なのかもしれませんが、わたしが「意外!」と思ったのは、お医者さんになるか漫画家になるか迷った時期があったという話。

お母さんの後押しもあり、漫画家になる決意を固めたそうです。

 

とうとう医者になるか画を生かすか、
進む道を選ばなければならない時が来た。

医者は生活の安定を約束していた。
しかしぼくは画が描きたかったのだ。

母を喫茶店につれ出し、
「どうしたらいいだろう」
と訊いた。

1974年(昭和49年)『PL』3月号より

 

手塚母:
自分の進む道は自分の意志できめなさい
それがいちばんですよ

治虫:
ウーン ウーン

治虫:
おかあさん おれ 迷ってるんだ
マンガでいくか 医者でいくか

「ガチャポイ一代記」(1970年)より

 

「あんたのやりたいほうにおいきなさい」
「そりゃあ画が好きだ」
「それじゃあ、マンガでおやんなさい」

このやりとりでぼくの運命が決められた。

「好きな道を選べ」といった母に感謝する。

1974年(昭和49年)『PL』3月号より

 

手塚治虫さんのデビュー作のまんが原画も展示されていましたが、お世辞にもめちゃくちゃうまい・話が面白い内容ではなかったのが衝撃でした。孫とじいちゃんがにらめっこして「勝った〜」で終わってる四コマとかもありましたし….最初から天才児!とかセンスがやばい!とか言われまくってたわけではないのでは。

「天才」「漫画の神様」と言われる彼ですが、才能や時代の後押しだけでなく、紛れもなく努力と作業量によってその名を確立していました….。

 

また当時、戦後の日本社会の中で、漫画家として食っていくなんて誰も挑戦したことがないし、うまくいくかなんて全く分からなかったそうです。

お医者さんとしての将来をとれば、生活の安定が確約されていた。しかし、そんな中で「自分から漫画をとったら何も残らない」と、とにかく描いて描いて描き続けた手塚治虫さん。

まさに「好きを仕事に」を諦めず40年間ずっと続けてきたひと。ほんとカッコイイな〜〜と思ってしまいます。

 

無駄な経験などないと教えてくれる「ブラック・ジャック」の誕生

 

ずっと快進撃かのようにも思われる手塚治虫さんの生涯ですが、本人曰く「冬の時代」があったそうです。

数年ごとに訪れるスランプ、漫画への懐疑心、そして虫プロ商事の倒産….。

そんな時期をのりこえ、30周年に満を辞して週刊チャンピオンにて連載開始したのが「ブラック・ジャック」!

いちばんヤバイ時期に、かつて選ばなかった道である医療の知識を生かし、自分にしか描けない漫画を実現させた。

私はこの話を知って、無駄な経験などひとつもないんだな、と胸を貫かれるような感動を覚えました。

 

ぽかべオススメの手塚治虫さん作品!

 

手塚治虫さん曰く「まんがには、これを伝えたいなというメッセージを毎回こめている」とのこと。

テーマ設定は本当にさまざまで、自然と人間、科学技術と人間、男と女、生と死、正義とは….など、時代が変わっても繰り返される普遍的な問いも多く描かれています。

なかでも、私がめちゃくちゃ好きな作品群をピックアップしてご紹介させていただきます!

 

自然に立ち向かうパワーを描いた「ジャングル大帝」

幼少期にみてひたすら号泣した作品。最終的には、自然に挑もうとする人間たちはほとんど死んでしまいます。それでも挑戦をやめない人間、いや生き物たちのエネルギーを感じられます。

ちなみに、ジャングル大帝レオは「ヒーローでない主人公の成長劇」を見届けられる作品。

 

火の鳥

わたしが、一生本棚に置いておこうと思っている作品です。(いつか自分の子どもにも読んでほしい。)

文字通り時を超えて、生と死を描いたテーマ。凹んだ時など、何かにつけ読み返しています。

歴史を繰り返してしまう人間のおろかさもひしひしと感じますが、だからこそ、愛や情の描写もいっそう光っています。

 

ブッダ

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ご存じ、仏教の開祖・ブッダが生まれ、悟りを開き、教えを広めていく物語。ブッダは最初、ふつ〜〜の感覚を持った人間なのですが、葛藤を経てだんだんと梵我一如の境地に達していきます。

ストーリーとしても面白いですし、火の鳥のように人間模様が絡み合って話が進んでいき目が離せません。神のような存在、悪魔、第六感をもつキャラクターも多く出てきて楽しい。

 

MW(ムウ)

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現在は、Kindle版の電子書籍で読めます!「同性愛」と「猟奇殺人」を題材として扱っていてかなり異色。

とにかく主人公が極悪で変態
やってない犯罪はおそらく無いと思われる
目的のためなら障害者でも婚約者でもレイプ、恐喝、詐欺、殺害、解体、たまに犬とSEX
唯一の心のよりどころはくされ縁のホモ達神父

不慮の事故で一切の倫理を失ってしまった天才美少年って設定をこの時代にやったのは凄い
とにかく結城美知夫というダークヒーローの存在感に尽きる

漫画.com口コミより

 

手塚治虫作品には、「奇子」「ばるぼら」など、かなりダークな世界観のものも意外に少なくありません。

彼は40年間、様々な年齢層にむけた商業誌で連載し、15万枚も原稿を描いたと言われています….めちゃくちゃ多彩なテーマを扱っているのですね。ひとあじ変わった作風が読みたい人は調べてみてね!

 

ぽかべ
これ以外の作品もぜひ読んでみてほしい….!!!!

 

ぽかべが一番感動した原画は「ブッダ」の悟りのシーンで出てくる太陽

 

手塚治虫さんの描く、まんまるな太陽がめっちゃ好きなんですよね〜。

こちらは火の鳥『鳳凰編』の猿田彦がおもわず「美しい….」とつぶやくシーン。

 

 

太陽はまんまるな円で、生と死をテーマとする手塚作品で繰り返し表現される「輪廻転成」「円循環」「エネルギーの循環」などに通じる、象徴的なモチーフです。

展示には『ブッダ』の原画もあり感激!生きとし生けるものはすべて繋がっているのだと、ブッダ本人がはじめて悟りを開いたシーンで輝いている、黒ベタ塗りの太陽を見ることができました。

は〜感動っ!

 

なお、手塚治虫さんは必要であれば何度でも原稿を修正していたようで、髪を剃り落としてツルッパゲになった悟りブッダがありがたい顔でこっちを向いているコマには、ブッダの頭のラインを何度も消して描き直しているラインが残っていました….(原画ならでは!)

 

ぶーぶ君
ブログも何度だって書き直していいんだブブよ!

 

この記事のアイキャッチとか、まさに手塚太陽の影響を受けてモロ参考にして作りました….。(なんか恥ずかしい)

関連記事>>きれいはきたない、きたないはきれい。

 

茨城県近代美術館「手塚治虫展」の基本情報!

会場:茨城県近代美術館 〒310-0851 茨城県水戸市千波町東久保666-1

会期:2019年6月15日(土)~2019年8月25日(日)

料金:一般 980(850)円 / 満70歳以上 490(420)円 / 高大生 720(600)円 / 小中生 360(240)円

※( )内は20名以上の団体料金
※障害者手帳・指定難病特定医療費受給者証等をご持参の方は無料
※6月22日(土)は満70歳以上の方は無料
※土曜日は高校生以下無料(夏季休業期間は除く)

会期中の休館日:月曜日(ただし、7月15日、8月12日は開館)、7月16日(火)、8月13日(火)

電話:029-243-5111

URL:http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/

 

ぽかべ
月曜日は、休館日みたいなので注意してください!

 

ちなみに、手塚治虫さんが20代まで暮らしていた兵庫県には、手塚治虫記念館があります。

こちらは期間限定ではなくいつでも来場できます!期間内に行けないな〜というかたは、こちらもぜひ。

 

【おまけ】かれぴくんとのやりとり

 

ぽかべ
え?かれぴくんせっかくここまできたのに展示見ないの?
かれぴ
みない、俺興味ないし。
ぽかべ
なんだこいつ….

 

〜見終わった後に合流〜

 

ぽかべ
は〜最高だった。かれぴくん、手塚治虫さんってどんなイメージ持ってるの?
かれぴ
メガネをかけたおっさん。
ぽかべ
(ハァ?)それ以外は?
かれぴ
トゥートゥートゥトゥートゥトゥー♩(空を超えてー♩鉄腕アトムのテーマ)
ぽかべ
なんだこいつ…
ぽかべ
もしかして全然知らないの?
かれぴ
ん〜俺、あだち充の漫画のほうが好きだし….
ぽかべ
(無視)手塚治虫さんって大阪出身らしいよ〜
かれぴ
知ってるよ。
ぽかべ
(….。)その後、20代まで兵庫にいて、そこに記念館があるんだって!
かれぴ
あ、その後兵庫に行ったのね。でしょうね。
ぽかべ
なんだこいつ。

 

私とかれぴくんの漫画の好みは、噛み合いそうにありませんでした….。トホホ!

 

関連記事>>「好きなことを仕事に」を追うべき人は、意外と少ないかもしれない

 

   

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