こんにちは、セックスカウンセラーでブロガーのなつえりです。
みなさまは「ダッチワイフ」「ラブドール」という言葉を聞いたことがありますか?
一般的には、性行為ができる “穴” のあいた人形のことですね。
日本の最大手は、ラブドールメーカー『オリエント工業』さん。
今回、東京都上野にショールームがあるとのことで足を運んでみました。
ショールームでは、結論、男性が根源的に求めるものについて
強烈に突きつけられました。
なくては生きていけないものってあるんですよね・・・。
その相手が人間でも、ドールでも。
今回は、そんなテーマを話していきますね。
同年11月に事業継承が発表された新体制後のショールームではありません。
もくじ
上野駅から徒歩数分、ビルの中に突如現れるショールーム

こんな感じで、高速道路沿いをテクテク歩いていると・・・

ありました。ショールーム上野店!

愛人形(ラブ・ドール)
た、た、確かに直訳するとそうなる・・・!
ここがショールーム・・・!!
ドキドキしながら、いざビルの中に入ってみると・・・、

おおお!!人がたくさんいる〜〜!!
とくにこの時は、
まもなくラブドール事業そのものを閉業する告知が出ていたので、
「最後にドールを一目見たい!」と、たくさんの方が見学に来たタイミングでした。
かなりの大盛況で、オリエント工業の知名度が高いってことが伝わります。
そして、肝心のドールは・・・

う、うぉおおおおお!!!!!?

これは、江戸の画家・葛飾北斎による
『蛸と海女(たことあま)』をモチーフにつくられた作品。
ラブドールの恐怖に引きつった表情がリアルですが、なにげにタコの完成度もすごいな。

花魁(おいらん)のラブドールもありました。 すごく幻想的で綺麗・・・
当時の花魁は、まさにこんな感じだったんでしょうか。

・・・ということで、
あまりの完成度に感動したため、一緒に記念写真をパシャリ。
まるで自分もラブドールのように溶け込む(?)なつえり。


おかしいな・・・「モノ欲しそうな感じ」が出ないな・・・
むしろ、そこはかとない圧を感じる。

こちらは、実用性の高い(?)親近感をかんじるドールたちですね。
「ほろよい」を擬人化したドールや、メイド衣装のドール。
ちなみにこの子たち、おさわりしてOKッ!!!
ショールームのスタッフさんから「触っていいんですよ〜」と背中を押され、
おそるおそる手を伸ばして、さわさわと触れてみました。
たわわで柔らかさを感じる胸や、くちびるのプニプニな弾力のある感じ、
そして、吸い付くようなお肌の、腕っ…!
かな〜〜りリアルな女体(にょたい)が、そこにはありました。

と、感動したのも束の間。
\ドバーーーーーン!!!!/

ボッッィィィィイイーーーイイインッッ!!!


揉み揉みすると母乳…ではなく、代わりにジュースが出てくる…
モン・デ・ノーム 280,000円(税別)である。

なつえりも揉んでみたが、意外に出すのがむずかしくて苦戦した。
それでも、左乳首がピューっと放物線を描いたときには、謎の感動が・・・。
すげえ・・・すげえよ、オリエント工業・・・。
オリエント工業の歴史。日本の変態・ものづくり精神の権化。

オリエント工業の歴史を解説する、年表がはられていました。

ラブドールは一体の相場がだいたい80〜100万円ほど(価格は現在)。
ユーザーは40〜60代男性がメインだそうです。
容姿から、髪色から、陰毛の色や濃さまで、一体一体がフルオーダーメイドで手作り!
そして、不要になったドールの回収と処分もしているそう。
「里帰り」と呼ばれていて、すべてのドールを神社で引き取ってお祓いしてもらう。
もともと、障がい者が風俗に行っても相手にされず
性欲処理に悩んでいる話を聞いた前代表・土屋氏が、
商品開発する必要性を感じたことがきっかけだったそうです。
なので、開業当初は障がい者にしか販売をしていなかったとのこと。
従来の『ダッチワイフ』は、空気を入れて膨らませるビニール式のものが主流。
リアルさがなく粗雑だったので、改良を加えたのがこのドール。

そんな最初のドールは、1977年に販売スタート。
それは、左上あたりにチラッと写っている「微笑」という型番。
胴体はほぼなく、顔と穴だけな印象ですね。

海外では10万円台の粗悪なドールがどんどん発売され、大打撃を受けたそうです。
2代目社長さんは、従来のデザインにとらわれないドールで海外進出にも本腰を入れたいとのこと。
AI搭載のロボットも検討中で、本格的なアンドロイド出現の日はそう遠くないかもーーーー
【本題】男性がみな必要としているもの。それはーーー

初代オリエント工業が目指したのは、「心の安らぎを得られる女性像の開発」だったそうだ。
なんと女性から直接型取りをするドールもあり、女体特有の、肉感的な魅力も味わえる。

そしてなんと、女性特有の香りがするドールも開発されているそうだ。
この写真にある通り、「いやなことを忘れさせてくれる癒しの力」が、今回のキーポイント。
たとえば、
「笑顔で話を聞いてくれる」
「人間と違ってわがままじゃない」
「寄り添ってくれる」など、
“ホンモノ” の女性との関係で
傷ついてきた男性が、ドールとの生活を選ぶこともあるのだ。
しかも彼らは、生涯独身とかではなく、
奥さんと子どもがいる旦那さんがその道を選ぶことも少なくない。
ドールは、理想の女性という概念を、そのままピュアに提供してくれているのであろう。
例えば、風俗嬢、キャバ嬢、パパ活女子、ホステス・・・
お金の関係で「理想の女性」を演じている女性は多く存在するが、
より純粋な、概念としての女性らしさを体現するのがドールだと判断しているのかもしれない。
なんと、オリエント工業のラブドールと結婚をする男性も複数いる。
なぜ????と取材したネット記事もたくさんあるが、みな口を揃えて
「癒される」と語るのだ。
なんと、ラブドールとセックスすることを辞めている人も複数いる。
つまりドールに対して、性欲処理以外の愛情を見つけている。
男性が女性に求めるもの、それは癒しの力。
明日から仕事頑張れるよ、○○ちゃんのおかげで生き甲斐ができたよ。
そんなふうに語る男性を、もう星の数ほど、わたしも見てきた。
男性は、心のどこかで、女性の力になりたいと心から願っている。
そして同時に、女性が悲しんだり怒ったりカリカリ理詰めされるのを恐れている。
つまり本来は、男性って、優しいのだ。

人間であれば、誰しも、心のやすらぎがほしい。
この先の見えないカオスな時代とあれば、なおさらなのである。
ラブドールは、そんな時代に男性たちを癒す「安らげる女性の象徴」として
これからもずっと、輝き続けるのだと思う。
・・・あなたは、この記事を読んで、どう思いましたか?
おそらく大多数の方は「いやあ、そうは言ってもリアルな人間とパートナーになりたいよ…」
こんなふうに感じていることでしょう。
もちろん、主体的にドールとのパートナーシップを選んでいる方もいます。
あるいは、風俗に通って、よくもわるくもありのままの自分を
自分が買った時間だけ、受け止めてもらうほうが気楽なのかもしれません。
実際に、そんなライフスタイルを選んでいる男性も知っています。
ただ、リアルな人間のパートナーなんて自分にはできないよと、
最初から諦めてしまっている人もいます。
本当に勿体無い・・・
人は何歳になっても、いまどんな見た目をしていても、
愛し合う人を見つけることができると、私は信じています。
本当に心から通じ合う相手と、血の通ったセックスをして、
心満たされる瞬間をつくれるんですよね。
ただ、それは、コミュニケーション能力を磨くことが土台です。
性や恋愛を通して、コミュニケーションを実践型で学ぶんです。
大失敗もしながら、ときどき成功して、素敵な思い出を作りながら。
傷つくのを避けようとして、お金でそこのギャップを埋めるのが、風俗などでの疑似恋愛です。
繰り返しますが、私はそれがわるいとか1ミリも思ってません。
ただ、「諦めてるだけ」の人は、もったいないなって感じるだけです。
ホンモノの女性も、案外、出会いを待っていますよ。
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