「自己肯定感」という言葉のワナから抜け出せた、たった1つの習慣。

私は、自己肯定感という言葉があまり好きではない。

私にとっては、がんばる方向に、無理矢理にでもすぐ肯定的な結論を出すことは簡単だからだ。

 

自分の感覚をあえて見ないようにして、置いてきぼりにするような「自己肯定」もあると思っている。

今までは、自分のなかの不安な気持ちにフタをしながら、「次はこういう努力をしてみよう!」と無理矢理に置かれた状況を肯定しながら、行動を続けてきたような気がする。

 

自分のなかの自然な感情からは、無理矢理にでも手足を動かすことで、一時しのぎで目を背けることもできる。

でもそういうのは、後からより強い反動がきて、直視しないといけないタイミングが来てしまう。

 

ところで、「すぐに相手にアドバイスをしてしまう人」は、本当に心の強い人ではない。

相手のしんどさに共感したくなくて、その場に一緒にとどまる勇気がなくて、つい行動を促してしまうからだそうだ。

カウンセリングの勉強をしているときに学んだ内容だ。

 

私は自分自身にたいして、同じことをしていたのかもしれない。

弱いことや、しんどいことがあると、それをかき消すように別のことに目を向けてきたけど。

そうじゃなくて、感じているものに、根気よく向き合い続ける胆力が必要だったのかもしれない。

 

その過程で、ビックリするくらい小さなことに悩んでいる自分や、理想の姿とかけ離れた自分がみえると、めちゃくちゃガッカリするかもしれない。

でも、その内容はどうあれ「ああ、自分は今、たしかに、こういう状況なんだなぁ。」と認めてしまうことが必要なのかもしれない。

 

だから、「自分を大切にすること」とは、自己肯定ではなく…

  • まず自分を客観的にみること。
  • そして、客観視した結果を、受け止めること。
  • その上で、どうしたいのか考えて、行動すること

なんじゃないだろうか。

 

こういう根気のいる作業は、一人では「怖くて無理」な場合も多い。

私は2021年7月中旬に、途方もない無力感におそわれてズーーーンってなっていたけど…

どん底だった時に心身ともに寄り添ってくれた親友や、
本気で私の幸せを願って、ときにはあえて厳しい言葉も尽くしてくれた秘書さん、
すべてぶちまけても変わらず愛してくれたパートナーがいた。

だから、

「いったん落ち込むとこまで落ち込んで、休みまくってみよう。」と思えました。

本当にありがとう。

 

自分に「愛してるよ」と電話する習慣をつけてみよう。

もし今、自分を大切にする感覚がわからなくて苦しい人は「自分のなかの自分と話してみる」というワークをやってみてほしいです。

「ああ、自分を客観視するって、こういう感覚なのか!!!」とめちゃくちゃ腑に落ちました。

 

やり方は、耳に電話のかたちの手をあてて、自分自身に「愛してるよ」と話しかけてみるだけ。

そこでネガティブな感情が出てきたら、おさえずに出し切って味わい切りましょう。

最初は感覚がわからなくても、何度も根気よく「愛してるよ」と声をかけ続けることで、見えてくるものがあると思います。

騙されたと思ってやってみてください!

 

私の体験談になりますが…

高熱をだして朦朧としていた日だったのですが、秘書さんに教えてもらったこのワークをやるために、

耳に電話の手をあてて、おっかなびっくり「愛してるよ」って言ってみました。

 

なかなか話し相手となる自分の姿が出てきません。

諦めずに、何回も何回も、自分のすがたがみえるまでやってみました。

 

そのうち、だんだんと映像が浮かんできました。

小さい頃の自分からいままでの自分、
実家や学校で、輪からはずれてさみしくポツンとしている自分、
いろんな自分がなんとなく浮かんでは、思い出のなかに流れて消えていきます。

 

そのとき思わず、頭に浮かんできた言葉たちを口に出していました。

「なんでそんなに頑張ってるの…?」
「もういいんだよ」
「そのままでいいのに、そのままで愛されているのに」
「頑張らなくていいんだよ…」

 

いままでの自分を思い返す時、愛されなきゃ!と思って
必死に何かに打ち込む自分や、チャレンジしては挫折する自分がいました。

 

「電話する」ポジションを通して、それを客観的に眺めたとき、

共感といよりは、はっきりいって「滑稽」にうつるくらい、空回りしている自分がみえたんです。

 

え???なんでそんな頑張ってんの???と、なかばビックリしたのを覚えています。

 

 

自分と話す感覚をなんとなく覚えた私は、

もう一回、自分に電話で話しかけてみました。

メインの話題はいまの仕事の状況になりました。

 

あー、まあ、そりゃ不安だよね
でもなんとかなってるよね、ぶっちゃけ
うーん、なんでやってたんだろうねこれ??

なんて自問自答して、いまの状況を見直すことにつながりました。

 

いままで、自分を埋めようとするためにやってきたことが多すぎたんです。

いったいどこからそんなエネルギーがわいてきていたんだろうか?と、逆に疑問がわくくらいです。

 

でも、いちばんエネルギーが出て、人に楽しい!と思ってもらえていたのは、自分も心から楽しんでいたときでした。

間違っても「がんばろう!」とリキんでいるときではありませんでした(笑)

 

このワークをやった日から、わたしの頭の中はしばらく「無」になりましたw

あまりに静寂なので、抑うつが再発したのか?とも思いましたが、

家事はひとりでできるし、ごはんも美味しいし、パートナーも相変わらず素敵なのでw、たぶん違うなと思いました。

 

たぶん、本来はこんなかんじなんだなぁと、なんとなく実感しました。

頭の中から、自分を責める声も聞こえてこないんです。

秘書さんいわく、自分自身と繋がる感覚がもっと鮮明につかめてくるらしいので「何回もやってみてね」と教えてくれました。

 

私はそんなに多くのことも、大きなことも、複雑なこともできない。いたって「普通の人」。

昔は、それが嫌だなと思っていました。

でも、普通でも、大したことなくても、私は私が好きだなぁと感じています。今はね。

 

好きになれる根拠は、

いままでたくさん悩んで、嫌なことにも目をむけながら、一歩一歩確実に、自分と付き合ってきた足跡があるから。

自分の幸せを諦めなかった、その姿勢そのものに、自分で自分を尊敬できるからです。

もうそれだけに尽きるといってもいいですね…。

 

わたしには特になんの専門もありません。

でも、自分の人生については専門家で、ずっとしゃべっていることができます。

どんなときにどんなふうに悩み、どう行動してきたのか、説明することができます。

私はただそれだけで、ほんとうに魅力的な人間なんだなぁと、やっと落ち着くことができたんじゃないかと感じます。

 

8月は「キングダム」を62巻全部読んだり、ずっとやりたかったNintendo Switchの「ゼルダの伝説」を全クリしたり、証券口座を整理したり…などと、

やりたかったけど今までできていなかったことをめっちゃ消化しました!!

1ヶ月たっぷりお休みしたので、だんだんと外に向かう元気がでてきたところです◎

 

 

※2021年9月追記

ブログの過去記事を整えていたのですが、3年前と文体も変わっているし、書く内容も変わっていてすごく感慨深いです(笑)
こうして、自分が考えたり感じたりしていることを、これからもブログに記録していきたいなぁと思っています。

過去の自分に励まされることもあり、また、私の迷走人生(笑)の履歴をみて、もしかしたら元気になってくれる人もいるかもしれないから。

これからもよろしくお願いします!

 

Special Thanks 秘書の北崎亜希子さん

なっこさん(と呼ばせていただいている)は人の幸せを願って、相手が人生にとことん向き合えるよう伴走してくれる人です。損得勘定からではなく、愛で行動されている方です。

いまは秘書さんをお願いしておらず、友人同士として連絡をとっていますが、いつも前向きに進まれていて、すごく刺激をいただいています。感謝の尽きないご縁です!

 

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