フリーランスのブロガー夏目江理です。こんにちは。
株式会社Ponnufさんの運営する「田舎フリーランス養成講座(通称いなフリ)」に、2019年4月@能登のブログ講師として参加させていただきました!
・石川県の能登半島にある限界集落に1ヶ月住み込みで
・ブログ運営の講師をしながら
・会社員→フリーランスになるべく集った7人の若者とすごしたよ
能登では、人にいままで抱いたことのない感情を抱くという、まさかの経験もしました。めちゃくちゃ幸せで、めちゃくちゃ苦しい1ヶ月でした!
受講生でも、講師でも、いなフリに参加することに関心がある方は、ぜひ参考にしてください。
もくじ
そもそも「田舎フリーランス養成講座(いなフリ)」とは?
フリーランスといっても様々です。
デザイナー、プログラマー、ブロガー、アフィリエイター、ジャンルをもっと変えれば個人農家やゲストハウスオーナー、飲食店オーナーもあります。田舎で独立して生活する術は見つければいくらでもあります。
とはいっても、「どうやってなればいいか分からない」「実際に生きていけるのか心配」そう考える人は少なくないはずです。
思い切って踏み出してしまえば大丈夫!と言いたいところですが、試しに体験してみることやその練習をしてみることで、夢への一歩が踏み出しやすく、成功確率も上がると思っています。
そこで、田舎で独立するために必要なスキルを身に付けたい、田舎の環境で頑張ってみたい。それらの想いを支援するプログラムとして「田舎フリーランス養成講座」を作りました。
いなフリの開催地域は、千葉(金谷、いすみ)、石川(能登)、山梨(都留)、鹿児島、愛媛など多拠点にわたります!
講座内容は、webライティングがメインになることが多いのですが、ほかにサイト制作やブログ運営など、受講生のニーズに合わせて、さまざまな専門を持つ講師陣が柔軟に対応しています。
さらに、スキル的な側面だけでなく、営業するときのポイントや、事業計画全体を考える際の視点など、フリーランスとしてのマインドセットもあわせて伝えてくれるのが他の講座にはないメリット!
また、講座の参加費用は開催箇所によっても違いますが、だいたい1回参加で15万円ほど。
ただの講座の連続ではなく、メンター制度があるのがいなフリの大きな特徴です。講師と受講生をいくつかのチームに分けて、目標に対しての手段やタスクを定期的に整理したり、アドバイスを受けたりします。
何よりも、みんな人生の方向性を考えながら講座に参加しているので、価値観や考え方を深掘りするような話し合いをすることになります。メンター・メンティー同士、そして受講生同士がお互いを深く理解しようとして、急速に仲が深まることも多いです。
ずっと切磋琢磨できる仲間がみつかりますし、いつでも帰ってこられる居場所ができる。そこが、私がいなフリを好きな理由です。
2019年4月「能登フリ」はどんな感じだったのか?
結論から言うと、みんなとても素敵な仲間になりました!!!!!!
受講生のみんなは、持っていた才能やスキルをぐんぐん伸ばしていました。
1ヶ月目にしてありえない額のライティングを受注していたり笑、最初に書いた記事の内容からは想像できないほどに文章がどんどん読みやすくなっていったり。
人間って本気を出すと1ヶ月でこんなに変われるんだな、と常に衝撃を受けていました。
とにかく、優しくて気さくなメンバーが多くて、いつも笑いが絶えませんでしたね!
みんなの熱量や、一生懸命に作業にうちこむ背中、わかんないことがあってもとにかく乗り越えようとする姿が脳裏に焼き付いて離れません。
私は、これからツライことがあったら、その記憶を引っ張り出して自分を奮い立たせるんだと思います。
本当にありがとう。
めっちゃ幸せだったけど、めっちゃ苦しかった。
ここからは1ヶ月過ごした私の所感になります。
嬉しいことと同じくらい、いやたぶんそれ以上に、悔しいことや不安なことも多かったなと思います。
Under Pressure
講師をする、だれかの目標を隣でケアする、シェアハウスで共同生活をする。
三拍子揃ってすべてが初めての経験で、やる気だけ持って、走りながら考えていたような気がします。
ブログのことも、「聞かれてみればそういえばこんな風にやっているな」と、自分がやってきたことを随時言語化しながら人に伝えてました。
それはもうめちゃくちゃ色々な人の力を借りました..。
ほんとに自分が役に立てるのかなぁ…そんなプレッシャーを勝手に感じて、夜はばっこり酒飲んでました。
業務用みたいな日本酒をスーパーで買ってきたのも初めての経験だった。
でも、統括のぼりさんが「いまの時期に一番大切なことはこれ」っていつも伝えてくれていたので、大筋で迷うことはなかったです。
ぼりさんの背中がマジででかかった(いろんな意味で)。
集団のなかの自分の役割をめちゃくちゃ考えた
これはお互いにめちゃくちゃ認めるところだから言っていいと思うんだけど、講師のなっちゃんと私の特性がいっつも真逆すぎてヤバかった。
陰と陽なのかな?という感じ。
私は私で、自分にないものをなっちゃんの中に見つけて凹むし、悩むし(でもその分死ぬほど真似して参考にしていた)、なっちゃんはなっちゃんで同じことを私に感じているし..。
いちばん最後の講師ミーティングでこの話をしたときに、統括のぼりさんが「俺とゴウちゃんがはじめて一緒に講師したときと全く同じ現象おきてるじゃんw」って言ってたのが印象に残りました。
なっちゃんとの出会いで、自分が自然にできることとできないこと(才能)って何だろう?
なにを身につけて、なにを人に任せるべきなんだろう(チームとは)?
ってたぶん人生で一番考えたと思う。それが言語化できて嬉しいというよりは、「自分これ持ってないわ」っていい意味で諦めがついたのが一番デカかったかなぁ。
「ない」ことを認めないと、欠けたものに執着してしまって、「ある」ものに目が向かなくなっちゃうから。
ぼりさんと雑談してた時に、いなフリの講師はいい意味で自分に諦めがついてるよね、って言ってたのをすごく覚えていて、あ〜こういうことなんだなって思いました。
でもそういう風に客観的に自己分析ができるのって、チームメンバーがお互いに認め合って尊重している前提があるからだと思う。
認められてない!と感じてしまったら、まず認められたい!という動機でしか動けなくなる。
安心できる環境を作ってもらえていたから、冷静に考えることができました。
「尊い」という初めての気持ちを抱いた
愛すべき受講生たちに対して自分史上初の感情を抱き、言語化もできず、発散することもままならず、毎晩ベッドの上で呻いて苦しんでいました。
とくに、メンターをさせていただいた2人の受講生に対しては、もう存在そのものを考えるだけで心臓が痛かったです。
「好き」とか「頑張りたい」「人のために」という信念で、何も言わずこつこつ作業して、すごく素敵なアウトプットをしていて..。
いつの間にか、ただの友人でもない、恋愛感情でもない、肉親へのそれでもない、なんか家族の無事を願うみたいな気持ちになってきてしまいました。
もう、息して、元気にしてくれてるだけでいいやって感じです。
対象を「見る」行為ももはや必要じゃなかったです。
※2021年9月追記。いまでもこの3人で近況報告会を欠かさずやっていて、すごく仲良しです!
【さいごに】だれかのためを思うと、馬鹿力が出る
「誰かのために」と思うと、いつものキャパ以上に頑張れます。
わたしはこの現象を、人類最強の馬鹿力(ばかぢから)と名付けたい。
誰でも隠し持っている伝家の宝刀です。
誰かのために、なんて、すっっごい月並みな表現だし、ピンと来ない人もいるのかもしれないけど、とにかくこれを一番伝えたい!!!
わたしは自分を誰かのためにここまで頑張れる人間だなんて思ってなかったし、1ヶ月前は会ったこともない他人をここまで好きになれるとも思ってなかった。
「プライドが高くて、薄情な人間だな」というセルフイメージだったし、それがずっとコンプレックスだった。
というか今でもそう思ってる節があるけど笑、いつもそうじゃないんだよってことは分かりました。
こんな風に思えるのは、ひとえに、講師や受講生のみんながとても魅力的な人たちばかりだったからです。
そんな人たちの魅力を引き出してくれた「いなフリ」という場所に関われて本当に幸せです!
ぜひまたレベルアップして帰ってきたいな〜と思っていますので、その時にはどうかよろしくお願いします。おわりっ!