今回は、カップル・夫婦のコミュニケーションについてのおすすめ本紹介です!
伝え方を見直して、2人の関係をよりよいものにしていくためのヒントがぎっしりと詰まった本たちです。
パートナーに本当にちゃんと向き合おうと思ったら、けっこうエネルギーを向ける必要ありますよね。
その過程で自分の汚い感情にも絶対に目を向けないといけないし、正直いって面倒なことも多い…。
でも、試行錯誤の繰り返しがガッチリとした信頼関係を築きあげ、
お互いのあいだに唯一無二の尊敬と、絶対安心領域が積み重ねられていきます。
言葉でしっかり伝え合うからこそ、言葉を介さないコミュニケーションでどっぷりと説得力と安心感が得られる。
そんなかけがえのない相手とハグをするだけで、「ああ、一緒に歩んできてよかったなあ」と思える。
努力してきた自分への誇らしさをひしひしと感じる瞬間でもあり、まさに無限・自己肯定感製造機!(笑)
パートナーというひとりの人間にガッツリ向き合うことで、結果的に自分も成長できます!
「相手とどうしたらもっと仲良くなれるかな」と関心を持っている今がそのとき!
ぜひ、コミュニケーションの取り方を見直して、ぜひぜひさらに素敵なカップルになってしまってくださいっ!!!

もくじ
私のまま、素直に生きる / 森田汐生 アサーティブジャパン代表

アサーティブ・コミュニケーションというコミュニケーションスキルについての本。
自分のホントの気持ちを、相手のこともしっかり尊重したうえで、誠実に伝える方法を教えてくれます!
この方法は、カウンセリングの臨床現場でクライアントに案内することも多い、テッパンスキルです。
行動認知療法では、この方法を「DESC法」なんて呼んだりすることもあります。

感情はしっかり伝えられるけど、相手のことを尊重している姿勢は伝わっているので、お互いがマイナスの感情にのまれない。
「話し合い方のパターン」も身につくので、そもそもの話し合いが怖くなくなります。
あぁ、こうしたら自分も話せて、相手を不用意に傷つけることもないんだな、と安心できるんですよね。
私自身は、けっこうブチギレ&ギャン泣きで相手に感情をぶつけることもあるのですがw、
アサーティブコミュニケーションの知識があるので、そんなにヘンな方向にはいかないようにコントロールしながらぶちまけることができるんですよねwww
まず知っておくこと。これは大事。
「いまさら話し合いなんて・・・」
「どうせ、言ってももう私たちの関係は変わらないよ・・・」
「言いたいことがあるけど、内容的に言いにくい・・・」
そんなふうにモヤモヤとしている人にこそ、ぜひぜひぜひ読んでみてほしい一冊です!
あとは・・・もし相手とのコミュニケーションに不満があるなら、あなたにもそういう状況を作ってしまった責任もあるんですよ。と諭してくれる本でもあります。
コミュニケーションの姿勢そのものから、根本的に考え直させられます。
じゃあ、どうしたらいいの!?ってとこも説明してくれているのでご安心をw!
アサーティブ・コミュニケーションのスキルは、練習してコツさえ掴んでしまえば一生使える技術。
ビジネス・プライベート問わず、人生をラクで確実な方向に変えてくれるすばらしいツールです!
目次をチェックして、これはパートナーとの話し合いに役立ちそうだな〜と実感したらぜひお手に取ってみてくださいね!
内容は濃いけど、やさしい書きかたの文章なので、さらりと読み切れます。
夫婦・カップルのためのアサーション〜自分もパートナーも大切にする自己実現〜 / 野末武義

さきほどの「私のまま、素直に生きる」よりも、
・学問っぽくかっちり学んでみたい!
・心理学・家族理論的な根拠も知りたい!
そんな方におすすめします!
あの有名なメンタリストDaiGoさんも、アサーティブコミュニケーションを学ぶための一冊として推薦していたそうですよ。
この本の中では、専門的なものにもかかわらず、すぐに実生活に取り入れて活かせる理論がいくつか紹介されていて役に立ちます。
前述のDESC法についても解説がありますよ。
例えば…
ABC理論は、アルバート・エリス(Albert Ellis)が1955年に提唱した「論理療法」の中心概念です。出来事(A)、信念(B)、結果(C)からなる認知に焦点をあてた考え方。ABCDE理論とも呼ばれます。
「人は見えている世界をどう受けとっているか、その受けとり方で見ている世界は違う」と考えます。まったく同じ場所で同じ経験をしても、人はそれぞれ異なった受け取り方や感じ方をしているため、ある人は喜び、ある人は悲しむといった違いが生まれます。
この物事の受け取り方である「B:信念」を論理的に書きかえることで不適応を治療しようとするのが、論理療法のABC理論です。
参考:http://www.counselorweb.jp/article/440972675.html
今すぐに気をつけられるアドバイスも多いです!
「いつも~」
「なんで~」
「どうせ~」
これ、口癖になってる人は要注意です。

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話すことが苦手な人のアサーション 〜どもる人とのワークショップの記録〜 / 平木典子、伊藤伸二

「そもそも、吃音(きつおん)とか緘黙(かんもく)の症状があって、コミュニケーションに心理的ハードルがあるんだ」
そんな方が参考にできそうな一冊も紹介しておきます!
さきほどの、夫婦のためのアサーションと同じ著者の、平木典子先生なので、安心。
アサーティブ・コミュニケーションの基本的姿勢や、方法はこちらでも説明しています。
こちらを読んでみたい方は、この一冊でOKだと思います。
参考のため、Amazonにあったレビューを引用させていただきます。
私自身「吃音者(どもり)」として48年の歳を重ねて参りましたが、この書籍を手にした時、これこそ私が待っていた本であることを実感しました。
「どもり」に悩み苦しんだ幼児期・少年期・青年期に出会えていたら、もっと早くに「吃音受容」し、自己否定せずに生きていたかも知れません。
吃音だけにかかわらず、人と人のコミュニケーションのあり方、「より良い人生の選択と生き方」の先達として皆様方に役に立つ一冊だと心から思います。
巻末に記載されているホームページアドレスから「吃音ホットライン」を知り電話をしました。
お陰様で「吃音と上手く付き合えるようになりました」。ー引用元
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すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある / 犬山紙子

犬山さんご夫婦の実体験も引用しつつ、夫婦のコミュニケーションについてアドバイスがぎっしり詰まっている本です!

突き詰めれば“他人同士”である夫婦が、いかに円満に暮らしていくか――。
夫婦にまつわる問題は、時代が移り変わっても普遍的なテーマ。
「夫婦ゲンカの解決法」から「家事や育児の分担問題」、「セックスレス」
さらには「パートナーのうつ問題」、「不妊治療」、「不倫」まで……
著者が3年にわたって一般夫婦を取材してきた『週刊SPA!』での人気連載「他人円満」に、大幅な加筆修正を加える形で書籍化。
現代の“夫婦”という関係性を巡るあらゆる危機や問題の対処法、折り合いをつけるための“100のヒント”を著者独自の視点と切り口で集めた1冊です。
ー引用元
すべてのアドバイスの根底にある考え方は…
「夫婦は他人なので、”察して”は禁止ルール」
「どんなに仲のいい夫婦も、関係のメンテナンスをしないと維持できない」
「自分の感情や考えをためこんでいるといつか爆発する。相手に伝えるようにしていこう」
ポジティブであってもネガティブであっても、必要なコミュニケーションをサボらない!
こんな姿勢が徹底されていて、「そっか…自分もちゃんと話すようにしてみようかな!」なんて勇気をもらえること、間違いなし!
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<喧嘩とセックス>夫婦のお作法 / おおたとしまさ

男女の夫婦で、子どもをもっているご家庭が対象になる本かなと。
同性夫婦や、お子さんのいない家庭はあまり参考にならないと思います。
この本は、男性著者さんが執筆しています。
女性が読んだら、「いわゆる男心ってこんな感じなのか…」とこっそり先回りして心の準備。(笑)
男性が読んだら、「夫婦のライフイベントってこういうものがあって、ここに地雷が埋まってるのか…」と、転ばぬ先の杖として使えます。
とくにオススメしたいのは、産後にどのように夫婦のコミュニケーションを確保していくかのパート!
私はこの本で、産後クライシスのおそろしさを痛感しました…。子どもをもつ前後は絶対に夫婦のコミュニケーションを意識しよう!と決意。笑
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よかれと思ってやったのに〜男たちの「失敗学」入門〜 / 清田隆之(桃山商事)

恋バナ収集ユニット「桃山商事」の清田隆之さん作。
男たちが失敗したコミュニケーションが事例集のようにまとまっている一冊です。
女性が読んだら「いるいる、こういうやつ〜〜〜〜!」とスカッとするかも(笑)
男性が読んだら「えっ、こんな受け取り方されることあるの?気をつけよう…」と転ばぬ先の杖に。
事例に対して、清田さんがガシガシ分析を加えていくのですが、その分析がかなりガチなので参考になります。
専門家を呼んでの、超マジメな性教育のコラムも。
読み物としておもしろいんですが、意外にアタマを使って読む必要のあるw、読み応えアリな一冊です。
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「逃げ恥」にみる結婚の経済学 / 白河桃子、是枝俊悟

TBSの火曜ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」から着想を得て、現代の結婚について考察している一冊。
録画も含めたら最終回視聴率が30%をこえた、ともいわれている超人気ドラマでした。
これ、逃げ恥が好きな人にはぜひぜひ読んで欲しいです!
結婚についての実用的なアドバイス満載です。
「逃げ恥」は結婚を因数分解した、という序文が印象的な一冊。
結婚は、もはや現代においては必需品ではなく嗜好品。
夫婦とは生存戦略チームでもあり、だんだん契約ちっくな色を帯びてきているものだ、と。

逃げ恥のヒロインみくりは、相手役の平匡さんと「住み込み家事労働する家政婦、実質は妻っぽい」契約を結びました。
報酬額は、19.4万円/ 月。家賃生活費は折半なので、そのぶんが報酬から天引きされます。
天引き後のみくりの手取りはおよそ9万円ほどだろう、と同著書内では推察。
ちなみに、政府が公表している家事・ボランティアなど無償労働の時給と、みくりの時給がほぼ一致してるそうです。参考:内閣府2013年版報告
主婦の年収相当額、女性の平均時給1383円×専業主婦の無償労働平均時間2199時間/年=304.1万円、だそうな。
家事って、経済的な価値の高いおしごとなんですよね。
その価値を「好きだから当然」の一言で搾取するんじゃねえ!という主張を、世間に知らしめたドラマでもあるんですね。

結婚の中身を因数分解してパートナーと話し合いたい!という方は、事例集として参考になる一冊だと思います。
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【まとめ】ピンときた本があればぜひ試してみてね!
いままで読んできたコミュニケーションの本たちのなかでも、「これは人生を変えるポテンシャルがあるぞ〜〜〜」と思ったものだけ紹介しました!
とくに、アサーティブ・コミュニケーションの本は、このページに辿り着いた読者さまにはぜひ1冊お手にとってみてほしい。
この考え方は、もう感情にのまれすぎてメチャクチャだった私自身の人生が変わりすぎて、うぉお人類に広まれ〜〜!と思ってるので(笑)
いろいろなコミュニケーション理論はありますが、私がいちばん大切だと思っていることは、自分自身にたいして率直に生きられているかどうか、です。
不安を抱えたまま過ごしたり、本当の感情をごまかしていたりすると、それはどこかでひずみになります。
パートナーとのコミュニケーションにも、必ずどこかで支障が出ます。
なるべく日々、自分に正直に、率直な言葉とともに過ごすことがいちばんの処方箋だと思っております♡
この7冊が、その一助になってくれると思いますので、ぜひ!